ある旅行記のはし切れ

「ある旅行記のはし切れ」

2018

文章の一部を撮影


 自らの書いた実在する旅行記の一端を、ある不特定な旅行記の切れ端として1枚だけ切り離して撮影しました。

 旅行記を書くというのは、自分の体験を切り取って文章化する行為です。

 それを匿名的なものとして扱い、さらに限定的な1ページを選択して撮影することで、この作品は一番の元になっている体験の時間や空間から、いく層ものレイヤーを介して隔てられています。そこに横たわる隔てられた時間や距離、失われたストーリーや立ち現れてくる妄想のことを考えて、制作しました。

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